君の隣踏んだステップーV6解散に寄せて
来てしまった。この日が。
未だに感情の整理がうまくできていないのですが、とりあえず新卒のくせにしっかり午後休をとり、退社しました。
10月24日、さいたまスーパーアリーナ公演。
一度は「もう会えないんだな」と諦めた6人を、最後に目に焼き付けることができました。(復活当選でした)
SMAPの解散があって、TOKIOのいろいろがあって、正直「いつきてもおかしくないな」と覚悟はしていて、そしたら嵐が先にその箱を一旦閉じて。3月のあの日、覚悟していたはずなのに、現実になると震えが止まらなかったな。
さよならがうまくできない人間なので、10月になっても、つまり1ヶ月を切ってもなんだかふわふわしていて。仕事で心が死んでいたのもあって、どんどん増えるコンテンツにも追いついていなかった。ほんとうに実感がわかなくて、いのはらくんパーマ似合うな〜って呑気に思ってた。いま思えば現実逃避してたんですね。
埼玉まで行って、歌って踊る6人を噛み締めて、ようやく実感がわいてきて、まずはじめに浮かんだのは「やだよーーーーーーーーーー!!!!」だった。いや、おせえよ。彼らはこれからもずっと表舞台にいてくれるけど、V6として存在するのはあと2週間なんだ。無理だな。そう思ったら後半ずっと涙が止まらなくて、でも目に焼き付けたくて、泣きながらまっすぐステージを見つめていた。
そんなエゴの塊のような感情を抱いた反面、「こんなに大事に宝箱に仕舞っていく過程を見せてもらえて、大切な存在として扱ってもらって、ファン冥利に尽きるな」と思う自分もいて。アンコールの曲を踊る6人をみて泣きながら、こんなに綺麗なエンディングなら受け入れるしかないよな、ってスッキリした気持ちもあった。6人がしあわせに日々を生きていくのが1番だし、彼らが自分たちで決めた道ならば応援したい、とも思う。
つまりは正反対の感情が常に行き交っていたし、今も行き交っているということです。ここ2週間感情ジェットコースターすぎて仕事してる場合じゃなかった。でも、最後に彼らを直接この目でみることができたのは僥倖だった。会えたからこそ最後にちゃんと向き合えたし、受け入れようという気持ちにもなった。最後に仕事してくれてありがとうよ、自名義。
ほんとうに、憧れの大人たちだった。
あんな風にいい歳のとりかたをして、素敵な仲間と妥協せずいい仕事をして、周りからも愛される大人になりたい。
きっと若いころはもっとヤンチャもしてただろうし、(特に剛健)彼らだって完璧でないことはわかっているけれど、それでもいろんなことを経験して今に至る6人の空気感がだいすきだった。
これはこれからもずっと変わらないし、V6みたいなチームで仕事ができるようにわたしも頑張ろうって思ってる。
坂本くん。
なんでもできちゃうかっこいい大人。そのくせ緊張しいで虫が苦手で、じゅうぶん大人なのに「大きくなったらピアスを開けたい」とか言って、身内にいたらどう考えても拗らせてる。かっこよくて魅力的でこわい大人だよ、ほんとうに。坂本くんがリーダーだからこそ今のV6になったし、やさしい笑顔でひとことも話さずMCを見守る坂本くんがすきだ。ほんとにひとことも話さないけど。坂本くんのおかけでミュージカルが好きになったよ。いつまでもミュージカルスタァでいてね!
長野くん。
「長野くんはお水みたい」といったごうくんの言葉が忘れられない。そこにいるだけで愛されるひと。いつでも穏やかで、安定していて、でも確固たる信念をもつひと。ハジけてる長野くんと、とぼけてる長野くんと、剛健を呼び間違える長野くんがだいすき。あまり自分の感情を出さないひとだけど、V6が10年以上続くことを信じていたのは、あのころ長野くんだけだったんだよね。長野くんの内に秘めた強い想いが、V6の土台になっていたのかなって思ってる。長野くんみたいにどしっと構えた大人になりたい。
いのはらくん。
たまアリ、いのはらくんの挨拶でびっくりするくらい涙が止まらなくなってしまって。エモーショナルというよりも、とにかくあたたかくて、愛に溢れた挨拶。ほんとうにどこまでもやさしいひとだ。他人に想いを馳せて、どこまでもゆける人。ここ2ヶ月でV6が出演したすべての歌番組で、いのはらくんの軽やかな挨拶に救われていた。それと同時に、飄々とみせることでいのはらくん自身も救われているんじゃないかな、とも。狂気とやさしさを同時に秘めた稀有な男。これからもそのままでいてください。
ごうくん。
ごうくんのダンスがほんとうにほんとうに好きだ。この人のダンスがもうみられない世界で生きてる意味あるか?と本気で思っている。どこか気怠げで、でも軽やかで、信じられないくらいかっこいいステップを踏むひと。板の上に愛されたひと。いつでもまっすぐなことばをくれるひと。あなたの門出を心から応援したい。これからも追いかけるよ!
けんくん。
あなたがわたしのジャニオタ人生のはじまりでした。どこまでもこちらのことを想って、愛してくれる、悲しいほどにアイドル。誰よりもV6を愛している健くんが目を潤ませるたびに、我慢しようと想ってもこちらが泣いてしまう。今日、けんくんはどんな気持ちで「本日は最後の日で 君の隣踏んだステップ」を歌うんだろう。どうかいつまでも幸せに過ごしてね。けんくんの愛に救われた人間の祈りです。ずっとだいすき。
おかださん。
「自分にしか撮れない距離感でメンバーを撮り続ける」という形で愛を示すのが、オカダらしいなと思っています。もうおかださんが末っ子でいられる現場はなくなるのかな。四十路を過ぎてもデビュー当時のりんごほっぺをいじられて、恥ずかしそうにしているのをみるのがだいすきだった。わたしはおかださんをV6の主人公としてみていたので、ここ最近は胸にせまる発言がたくさんあって、苦しかった。最後まで自分たちの表現を追い求められるって、かっこいいよ。ほんとに。歌って踊る岡田准一はきっともう見られないんだろうな。さみしい。さみしいよ〜。
V6はわたしの青春だったし、目標だったし、生きるための活力だった。淋しくてつらくてこれを書きながらまた泣いてしまいそうなのだけれど、彼らの音楽はわたしの耳元で鳴り続けるし、いつか6人が揃う姿がまたみられるかもしれないし、最後は笑顔で門出を見送りたいと思う。「笑っててほしい」ってごうくんに言われたし。
V6の皆様。坂本くん、長野くん、いのはらくん、ごうくん、けんくん、おかださん。そして彼らを取り巻く素敵な大人の皆様。
25年間お疲れ様でした!また、会う日まで。
本日は最後の日で 君の隣踏んだステップ
愛してるなんてのは 嘘にしておくから
95groove / V6